那覇空港で戦闘機を見よう

F-15J戦闘機 飛行機

那覇空港で戦闘機を見る

那覇空港には自衛隊の基地がある

那覇空港には航空自衛隊那覇基地が併設され、ここには航空自衛隊のみならず海上自衛隊と陸上自衛隊の航空部隊も駐屯しています。自衛隊の飛行機も旅客機のターミナル近くの格納庫に置かれ、滑走路も旅客機と同じものを使用しています。

航空自衛隊那覇基地は、那覇市の中心から南西約5㎞に位置し、南西防衛区域における唯一の航空基地として重要な役割を果たしています。基地の面積は、約209万㎡であり、航空自衛隊の14個の部隊等のほか、陸上自衛隊第15ヘリコプター隊及び海上自衛隊第5航空群が混在する特色のある基地です。

 また、飛行場地区は、国土交通省が管理する官民共用空港であり、長さが3,000m、幅が45mの滑走路1本と、2020年3月に供用開始となった長さが2,700m、幅が60mの増設滑走路1本の合計2本の滑走路を有しています。那覇基地司令は、第9航空団司令が兼務しており、基地施設の管理のほか警備、消防など各種の業務を行っています。

航空自衛隊那覇基地 基地紹介 より引用
Google mapでも那覇空港の戦闘機の姿が確認できる(出展:Google map )

どんな飛行機が見えるのか

那覇空港でよく見ることのできる自衛隊の航空機を紹介します。


F-15J戦闘機

現在の主力戦闘機です。主に中国機による領空侵入に備えて配備されています。那覇基地での1年間の領空侵犯機に対する緊急発進(スクランブル)は2016年度には803回、2020年度には404回とかなりの頻度で行われています。そのためか、たいていの場合この戦闘機が駐機場にずらっと並べてある姿を見ることができます。那覇空港ほど一度に多くの戦闘機が並んだ姿を見ることができる場所は全国でも数えるほどしかありません。

出展:航空自衛隊ホームページ
着陸後の飛行機から撮影

T-4練習機

パイロットを養成するための純国産の練習機です。

出展:航空自衛隊ホームページ
手前の小柄な飛行機がT-4練習機

UH-60J救難ヘリコプター

遭難者を救助するためのヘリコプターです。航空自衛隊のものは青い塗装が特徴です。このヘリコプターは空港ターミナルに近い位置に置かれていることが多く、空港の展望デッキからちらっと見えることがあります。

出展:航空自衛隊ホームページ
空中受油機能が付加されたレアな機体

P-3C哨戒機(海上自衛隊)

不審船や密かに航行する潜水艦を監視する海上自衛隊の哨戒機です。ソマリアなどに派遣されてたまにニュースに出ているやつです。

出展:海上自衛隊ホームページ

那覇基地でよく見かけるのは上にあげた機種ですが、ほかの飛行機も見ることができます。

空港ターミナルからはあまり見えない

残念ながら空港の展望デッキからも自衛隊の飛行機はあまり見えません。旅客ターミナルが比較的内陸側に建てられているのに対し自衛隊の格納庫が海側に寄った場所に建てられているため戦闘機などが格納庫の死角に入ってしまうためです。保安検査を抜けて左手のJAL便が多く使っている搭乗口からは遠目から見ることはできます。

格納庫が邪魔で戦闘機が見えない(Google map航空写真を利用)

離陸前・着陸後の飛行機の窓からよく見える!

空港の建物からは見えないのか…

じゃあ戦闘機はどこから見えるの?

JALやANA、その他航空会社を利用したときに地上を移動中の飛行機の窓から見えることがあります。

そうなんだ!

じゃあ戦闘機を見るにはどこの席を予約したらいいのかな?

旅客機が滑走路と駐機場の間を移動する際、使用する滑走路と滑走路を走る向きによっては戦闘機の駐機スペースのすぐ横を通りかかることがあります。那覇空港には滑走路が平行に2本あり、滑走路を走る向きも北向きと南向きの2通りあります。どの滑走路をどの向きに離陸するか、あるいは着陸するかによって飛行機が空港内を移動するルートは変わるため、戦闘機が見られたり見られなかったりします。

Google map 航空写真を利用

このうち戦闘機の駐機エリア近くを通ることがあるのは2パターンあります。


⑴第一滑走路に南向きに着陸したあと

経路はイメージです(Google map 航空写真を利用 )

黄色の矢印のように着陸し空港内を移動していきます。着陸し滑走路の端から旅客ターミナルのほうに折り返していくときに戦闘機の駐機エリアのすぐ横を通っていくのが分かるかと思います。このとき戦闘機は飛行機の進行方向右側に見えるので、那覇行きのチケットをとる際にあらかじめ右側の窓際座席を指定しておきましょう。

那覇行きの飛行機なら右側の窓際を予約!


⑵第一滑走路から北向きに離陸するまえ

経路はイメージです(Google map 航空写真を利用 )

⑴の経路の逆です。このときは進行方向の左側に戦闘機が見えます。那覇空港を出発する飛行機のチケットを取る際は左側の窓際の座席を予約しましょう。

那覇空港発の飛行機なら左側の座席を予約!

どのくらいの確率で見られるのか

駐機されている戦闘機がよく見えるのは上の2パターンの時です。第二滑走路を使用するときや第一滑走路を使っていても風向きの影響で違う向きに離発着するときはあまりよく見えません。しかし、筆者の経験上50%くらいの確率でよく見えるルートを通っていたと思われます(あくまで感覚ですが)。確実に見ることができるわけではありませんが、飛行機を予約する際に戦闘機が見えやすい座席を確保しておいて損はないでしょう。

運が良ければ飛び立つところも?

最初に書いた通り、那覇基地での緊急発進は年間400回を超えています。また任務以外でも訓練などで戦闘機が飛び立つことがあります。そのため運が良ければ戦闘機が飛び立つ瞬間を見ることができるかもしれません。

でも、いつ飛ぶかもわからない戦闘機を待ってずっと滑走路にカメラを構えているわけにもいかないですよね。そんなときは戦闘機が離陸するときの音に注意仕手おきましょう。戦闘機が離陸するときは他の旅客機とは比べ物にならないゴーっという大きな音が建物の中や飛行機の中でも聞こえます。この音が聞こえたら滑走路のほうに目を向けてみましょう。

まとめ

那覇行きの飛行機なら右側、那覇発の飛行機なら左側の窓際の座席を予約しておこう。

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