ANAプレミアムクラスではリクライニングしても大丈夫?
飛行機でのリクライニングは気を遣う
新幹線の普通席がおよそ100cm間隔なのに対して、JALやANAなどのフルサービスキャリアでも座席間隔は80cm程度です。そのため普通席で前に人に座席をフルに倒されるとかなり窮屈になり、トイレに行く際の出入りは困難を極めます。
上級クラスになるとJALクラスJで100cm弱、ANAプレミアムクラスやJALファーストクラスで130cm程度になりますが、そのぶん前の座席が深くリクライニングできるようになってきます。
このように飛行機でのリクライニングは新幹線などと比べると「されるとそこそこ嫌なもの」として認識されており、自分がリクライニングしたいと思っても遠慮してしまいます。
しかしプレミアムクラスなどせっかく奮発して高い席をとったらリクライニングもしたいですよね。今回はANAのプレミアムラスの中でも最もよく見かけるシートで、リクライニングしても大丈夫そうかを検証します。
プレミアムクラスのシート
プレミアムクラスにも何種類かシートがありますが、もっともよく見かけるのは青い革張りのシートでしょう。
ANAのホームページで機能の紹介やリクライニングした時の写真を見ることができます。国際線兼用機材に設置されたシートのように座席を囲むシェルのようなものはなく、背もたれを倒せば後ろの席を浸食します。
足元空間はかなり広そう
座席の間隔は127cmと、座った状態ではよほど高身長でなければ前に足が届かないくらいにゆったりしています。
さらに前の席の下にも空間があり、シートを深く倒したうえで座面も前にずらしレッグレストまで使っても足の置き場には困りません。
これなら多少シートを倒されても足の置き場に不自由ではなさそうです。
前席の背もたれはなかなかの存在感
座って前を見るとこのようになっています。プラスチックのつるんとして巨大な背もたれがなかなかの存在感を示しています。
これがずずっと目の前に迫ってきたら、足の置き場には困らなくても圧迫感は否めないでしょう。また立ち上がってトイレなどに行くときも普通席と同じように通路側の人の前をつっかえながら移動しなくてはならないでしょう。
前の人がリクライニングしたらどんな感じ?
前にスライドしながら倒れるので圧迫感少
リクライニングは電動ではなくこちらのレバーを引きながら体重を背もたれにかけていきます。
一番手前がリクライニングのためのレバーですが、レバーに書かれたイラストを見ると背面が倒れると同時に座面が前に動くことが分かります。
前の人がフルに倒したときはこのようになります。さきほど述べた通り座席全体が前に進みながら背もたれが倒れてくるため、背もたれは思ったほど手前に迫ってくることはありません。
うしろにせり出す部分はわずか
左が全くリクライニングしていない席、右がフルに倒した席です。並べて比べると、リクライニングしても後ろの座席の空間をほとんど侵食していないことがわかります。
これなら足元空間はもちろん、移動するときも不自由はないでしょう。
フルにリクライニングしている人が多い
いくら後ろの席にそこまで影響がないとはいえ、自分だけ思い切り倒していたら後ろに人に非常識に思われたかな?と心配になるところです。
しかし、プレミアムクラス常連風なビジネスマンも含めてかなりの割合の乗客がフルにリクライニングを倒している印象です。後ろの席に一声かける人もほとんど見ません。
倒しても全く問題ないシートも
国際線・国内線兼用機材である78Mであれば、アジア各地へ向かう近距離国際線で使われるビジネスクラス用のシートANA BUSINESS CRADLEが設置されています。このシートであれば後ろの席に全く気兼ねなく、かなり深い角度までリクライニングすることができます。詳しくはこちらで紹介しています。
まとめ
今回紹介したタイプのシートであれば後席への影響は小さく、また多くの人が全開に倒しているのでフルにリクライニングしても迷惑ではなさそう。
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