ANA国際線プレミアムクラス、乗るなら国際線兼用78Mがおすすめ
国内線でもよく飛んでいる国際線機材
78M・32P表記なら国際線・国内線兼用機材の豪華な座席
ANAの機材紹介を見ると、「国際線仕様」と書かれた機材があります。これらは近距離の国際線路線でも使えるように、個人用ディスプレイが装備されるなど通常の国内線よりも少し上質なシートが装備されています。
国際線機材との表記があるのは787-8(78M)とA320(32P)でこれらのプレミアムクラスには国際線ビジネスクラスの座席が設置されています。「78M」は同じ787型機の中で何種類かある機材を見分けるための表記です。
中でも78Mは主要路線で多く飛んでおり、乗る機会が多い機材です。なおかつ78Mのプレミアムクラスには特に豪華なANA BUSINESS CRADLEというビジネスクラス用座席が設置されています。
いわゆる「国際線機材」とは違う
なお、これらは近距離国際線用の機材なのでアメリカやヨーロッパに行くような機材にあるフルフラットのシートではなく椅子型のものですが、コンスタントに国内線で運用されており予約する段階で機材を確認することができます。
一方でよく「国際線機材」として人気を集めているのは、直前の機材変更などで投入されるフルフラットシートなどを装備した機材です。こちらは運航される頻度が少なく、少し頑張って情報を集めていないと予約サイトで探してもあまり見つかりません。
特に豪華な78Mのプレミアムクラス「ANA BUSINESS CRADLE」
広い座席間隔と、それ以上に感じられる空間の広さ
32Pも含めて他の機材のプレミアムクラスの座席間隔が127cmなのに対して、78Mのシート間隔は145cmと他の機材に比べて20cm弱広くなっています。
割合にして1割強の違いですが、他の機材の写真と比べるとその空間の広さには大きな違いが出ています。
こちらは最もよく見るタイプのプレミアムクラスのシートです。
このシートに関してはこちらの記事で詳しく紹介しています。
続いて下の写真がが78Mのシートです。
座席数が多くプレミアムクラスのエリアが広いことや、座席の形状、窓側と通路側で前後に少しずらされていることも相まって数字以上に広く感じられます。
後ろの席に気を遣わず、深いリクライニングが可能
いくら普通席より広いとはいえ、ビジネスクラスやプレミアムクラスでも前の座席の背もたれが大きく倒されれば圧迫感は否めません。
しかし、78Mに設置されたANA BUSINESS CRADLEの場合、フルフラットシートと同じような座席全体がシェルのようなものに囲まれた構造になっておりリクライニングを倒しても後ろの座席の空間を圧迫しません。
さらにリクライニングを倒すと背もたれが倒れていくだけでなく座面も持ち上がっていき、フルフラットのシートには劣るもののそれに近いところまで寝た姿勢にすることができます。
個人用シートモニター
少し古さを感じさせる画面ではありますが、不足のない大きさのモニターがついています。
近年特にJALでは国内線普通席でも個人用シートモニターが付くことが増えてきましたが、ANAではまだプレミアムクラスでもモニターが付いている機材は限定的です。
最前列では座席から取り出すタイプのモニターになります。離着陸時にしまわなければならないのが難点です。
電動リクライニング
普通席で軽く背もたれを倒すだけなら手動でも苦労しませんが、座面と連動してかなり深く倒れるこの座席では電動で動いてくれることは大きなメリットです。
ちなみに写真に写っているコントローラーのキーボードで座席間でのメッセージのやり取りができる機能がモニターにあります。詳しくはこちらの記事で紹介しています。
プライベートな空間
隣の席との間に大きなディバイダーがあり、座席を起こしていてものぞき込まなければ隣の人の顔は見えません。
リクライニングを倒せば上半身は大きな囲いの中に納まってしまうため周りの視線がかなりシャットアウトされます。
さらに座席が横一列ではなく前後方向に少しずらされていることも他人の視線が気にならないことに役立っています。
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